欧州の興亡 2016 4 2
欧州危機というと、ギリシャ危機を契機とする金融問題に焦点が当たりますが、
今、問題になっているのは、欧州に押し寄せる難民でしょう。
各国とも、難民対応で、財政的な負担が大きなものになっていますが、
将来的に心配しなければならないのは、
欧州文明というものは、キリスト教文化が基盤となっています。
それが、やがて破壊される時が来るでしょう。
世界史の教科書を見れば、
「民族の大移動」は、文明の興亡に大きな影響を与えました。
中東から押し寄せる、膨大な数の難民は、
世界史の教科書で言うところの「民族の大移動」に見えます。
同じような現象は、アメリカでも見られます。
将来的には、アメリカにおいて、
白人は少数派に転落して、ヒスパニック系が多数派になるでしょう。
ヒスパニック系の宗教は、キリスト教です。
一方、欧州で起こっている「民族の大移動」は、
「イスラム教の移動」とも言えるでしょう。
結局、イスラム圏が西方へ拡大する、
つまり、イスラム圏が欧州へ拡大するという可能性があります。
もちろん、現代においては、「宗教戦争」は起こり得ないでしょうが、
いずれにせよ、欧州危機であることは間違いありません。
宗教の違いが「世界の不幸」を引き起こしているならば、
世界の宗教を統合する宗教理論(宗教)が出てこなければ、
こうした不幸は続くでしょう。
しかしながら、キリスト教とイスラム教の理論的な統合は、
極めて難しいものがあります。
両方の宗教に共通する「世界の終末」が実際に起こらないと、
その統合は難しいかもしれません。
つまり、聖書や啓典が示唆するところは、
「宗教的な統合ができなければ、現文明は終わる」ということでしょう。
ひとつの家 2012 11 24
門は、たくさんありますが、
目指すべき家は、ひとつです。
高い次元から見れば、
ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も、
中心の真理は、同じです。
違いを探すのではなく、
共通するものを探すべきです。
人の子が来る The Coming of the Son of Man 2010 7 19
その苦難の日々の後、たちまち、
太陽は暗くなり、
月は光を放たず、
星は空から落ち、
天体は揺り動かされる。
そのとき、人の子の徴が天に現れる。
そして、そのとき、地上のすべての民族は悲しみ、
人の子が大いなる力と栄光を帯びて
天の雲に乗って来るのを見る。
「マタイによる福音書 24 Matthew 24」